プログラマ旅行記

カナダに滞在してるプログラマです。たぶん歴史/文化/政治とかそのあたりの思った事をかきます。

短所無くそうとする日本人

今日は長所と短所に対する考え方について。

1. 短所を許容しない文化

日本では長所を伸ばすよりも欠点を無くすことに重きを置かれる。何かに秀でた人ではなく、平均点以上の人を評価する。例えば、テストで100点を取っても褒められることはないが、0点を取ったら物凄く怒られるか心配されるだろう。「あの人は勉強出来るけどスポーツはダメ」「技術はあるけどコミュニケーション能力が無い」という言い回しは長所を褒めているのではなくて短所を指摘する為の言葉だ。「あの人はスポーツはダメだけど勉強は出来る」と言い方は滅多にされない。一方で、海外では長所を伸ばすことが中心になっていると感じる。今行っているカナダの英語学校でも、殆どの先生はそこそこ出来ていれば褒めるが、失敗を指摘することは無い。そもそも、短所を重要な直すべき部分であるとは考えない。なぜなら、他人と違うのは当たり前、長所と短所があるのは当たり前、と考えているからだ。

2. 失敗しない = 成功

日本人は「良い」を「悪いところが無い」と定義しているように思う。例えば、結婚相手探しにしても条件として「年収」「学歴」「見た目」「性格」などの観点で相手を比較し、何か1つ悪いところがあるとそれを理由に減点する。ゆえに、結婚相手探しにしても、会社の人材採用にしても、それは「相手に悪いところが無いか」を探す為のプロセスになっている。なぜなら、悪いところがあればそれが失敗に繋がると考えているからだ。確かに、失敗しないことが成功に繋がる分野もある。例えば、自動車を作ることだ。事細かに設計し、シミュレーションし、設計が決まったら実際に製造する必要がある。なぜなら、設計のミスは製造行程を後戻りさせ、損失を生み出すからだ。

3. 日本人としてどうあるべきか

「日本人の仕事の質が高い」というのはよく聞く言葉だ。日本人に限らず、誰しも失敗は避けたいと考えるし、実際に失敗をしない努力を重ねているだから信頼は厚いのだろう。日本人の良いところでもある。どうしたらよいのかは...まだ分からない。